OSEZAKI/ITA
シーライフの講習は太平洋側では西伊豆の大瀬崎(はごろも荘)や井田(民宿つるや)をベースに行いました。伊豆まで出かけるのは、講習のサポート体制が出来上がっているからでした。大瀬崎はまず、最初に「湾内」の「ごろた」のかけさがり付近(水深8m程度)で基本動作のトレーニングを行い、その後、砂地の水深15m位まで泳いで帰ってくる形式で行いました。大瀬崎はあまり長く泳がなくても水深が確保できるので、講習には適しています。スクーバ(オープンウォーター)の講習では、極力、水深をとり、水中バランスのとり方、中性浮力の確保を心がけました。当時は、Cカードを取得すると沖縄や海外に出かける人が多く、それらのダイブサイトでは水深が20mを超えることも珍しくありませんでした。したがって、水深を経験することはとても重要と考えました。また、沖縄や海外では、効率の良いフィンワークも重要と考えました。
井田は地形的には大瀬崎の「先端」に似ていますが、流れはあまりありません。岸から20m位の距離で水深20m位までかけさがっています。基本動作のトレーニングは「かけさがり」直前(約8m)で行い、浮力コントロールのトレーニングを「かけさがり」途中で行います。井田は多少、波があるので、大瀬崎の湾内よりエントリー/エグジットが難しくなります。しかし、立たずに這い上がることの重要性がよく理解されます。1980年代の井田はまだダイビングサービスがありませんでしたが、シーライフでは、スクーバタンクを40本程度保有していたので講習が可能でした。
井田のソフトコーラルをどうぞ!(井田b)
大瀬崎の水中写真をどうぞ!(大瀬崎b)